採用情報 - 上伊那医療生活協同組合

物語られるいのち

人にはこれまで生きてこられた人生があり、一人ひとり違う「物語られるいのち」があります。
私たちは、病院や施設・在宅などそれぞれの場で患者様・利用者様・ご家族と関わるうえで、
一人ひとりの生きてこられた「物語られるいのち」を大切に、その方の思いに寄り添ったケアを提供していきたいと考えます。
住み慣れた地域で最期までその人らしく笑顔で生きることができるよう、ご本人やご家族と共に歩んでいきたいと思います。

冬の夜空に輝け

冬の夜空に輝け

2014年12月、この間亡くなられた方の鎮魂と、日頃介護されているご家族への敬意、ご自宅で療養されている方への励ましの意味を込め花火大会を行いました。

場所の確保、業者の手配、移動の車の運転、法人職員だけでなく広く連携する他事業所の職員の皆さんからの賛同カンパなどに取組、当日はご遺族、療養患者、職員、地域の方も含め約70名が寒さも忘れ目の前で繰り広げられる花火の競演に歓声を上げ、「特別な花火でうれしい」などご自宅では普段見られない表情や、涙ながらに故人の思い出を語るご遺族の姿が見られました。

8歳の少年との出会い

8歳の少年との出会い

野球が大好きだったY君。Y君に関わる職員、家族らのかかわる人のチームワークとそこから広がるネットワークで、球場には行けないけど、大好きなプロ野球選手とのつながりを持つ事が出来ました。「これ以上の治療はない」その時ご両親は決してあきらめたわけではないけれど、「兄弟が、家族が大好き。家に居れば笑って暮らせる。」と自宅での最期を選択しました。

「これが家族全員で迎えられる最期のクリスマス」12月にYくんとご家族をお誘いしてイルミネーションを見に行きました。

そして、この3カ月後Y君は大好きな家族に見守られ、わずか8年の生涯を閉じられました。

あと何回桜を見られるだろう

あと何回桜を見られるだろう

4月にお花見企画を実施しています。普段なかなか外出の機会が少ない人、一人では外出できない人、リハビリ効果で歩行器を使い歩けるようになった人、来年のお花見は呼吸器がついて外出は難しくなってしまうかもしれない人、来年の桜は見る事が出来ないかもしれない人・・・そんな方たちをお誘いして、仕事が終わる夕方から夜桜を見に出かけました。満開の桜の下、皆さんの笑顔に、私達スタッフも笑顔になれました。

私達もたくさんの笑顔を届け、それ以上に患者さんからたくさんの笑顔をいただきます。

私達はこの方たちがどう死にたいかではなく、死ぬまでどう生きていたいかを一緒に考え、最期まで笑顔で過ごしてもらうために、この方達に寄り添いたくさんの物語を紡いで行きたいと思います。